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コスト・見積もり

SCADA開発を中国に外注する費用相場は?日本とのコスト比較と内訳を解説

SCADAシステムの導入を検討するとき、多くの企業が最初に直面するのが費用の壁です。日本国内のベンダーに見積もりを依頼すると、想定を大きく超える金額になることも珍しくありません。近年、開発拠点を中国に持つ企業への外注(オフショア開発)によって、品質を保ちながらコストを大幅に抑える選択肢が広がっています。この記事では、SCADA開発を中国に外注した場合の費用相場と内訳、日本とのコスト比較、失敗しない委託先の選び方を解説します。

SCADA開発の費用はどう決まるのか

SCADA(監視制御・データ収集システム)の開発費用は、主に監視するデータ点数(タグ数)、画面数、接続する設備・PLCの台数によって決まります。これに加えて、アラーム通知、帳票出力、他システムとの連携といった付帯機能の有無が金額を左右します。

費用の内訳は一般的に、要件定義・基本設計が全体の15〜20%、詳細設計・開発が40〜50%、テストが15〜20%、現地導入・調整が10〜15%、そして保守費用が別途年間契約となります。このうち詳細設計・開発とテストの工程は、開発拠点の人件費によって大きく変動する部分です。

日本と中国の費用相場を比較

開発規模別の一般的な費用相場は次の通りです。

開発規模の目安日本国内ベンダー中国開発拠点への外注
小規模(タグ数〜500・画面〜10枚)300万〜800万円100万〜300万円
中規模(タグ数〜3,000・画面〜30枚)800万〜3,000万円300万〜1,000万円
大規模(工場全体・複数ライン)3,000万円〜1,000万円〜

上記はあくまで一般的な目安です。要件・接続機器・付帯機能によって変動します。

エンジニアの人日単価で見ると、日本の産業ソフトウェアエンジニアが8万〜12万円/人日であるのに対し、中国の開発拠点では3万〜5万円/人日が相場です。開発・テスト工程の比重が大きいSCADA開発では、この単価差がそのまま総額の差になります。

なぜ中国への外注でコストを抑えられるのか

中国は世界最大の製造業大国であり、PLC、SCADA、MESといった産業ソフトウェアのエンジニアが豊富に存在します。国内の製造業向け案件で培った開発テンプレートやライブラリを再利用できるため、同じ要件でも工数自体を削減できるケースがあります。

また、日系企業との取引経験が長い企業であれば、日本語での要件定義書・設計書の作成に対応できるブリッジSEが在籍しており、言語の壁を感じることなくプロジェクトを進められます。

費用以外に確認すべき3つのポイント

安さだけで委託先を選ぶと、手戻りや保守断絶によってかえって総コストが増えることがあります。次の3点は必ず確認しましょう。

  • 日本語対応力:要件定義から納品ドキュメントまで、日本語で一貫して対応できるか
  • 産業プロトコルの実績:Modbus、OPC UA、SLMP、EtherNet/IPなど、自社設備に必要なプロトコルの接続実績があるか
  • 保守・運用体制:納品後のトラブル対応や機能追加を、リモートで継続的に依頼できるか

まとめ

SCADA開発を中国に外注した場合、規模にもよりますが日本国内の3〜5割程度の費用で実現できるケースが一般的です。ただし重要なのは単価ではなく、日本語でのコミュニケーション品質と産業分野の実績です。

いきなり全工程を委託するのではなく、1台の設備を対象にした小規模なPoC(概念実証)から始めることで、委託先との相性を低リスクで見極めることができます。

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